本日の為替動向
2日16時現在の為替相場は、111.70円と、
前日より円が買われる展開となり、
円高ドル安で推移している。
ここ最近では非常に大きなイベントであった
日銀の政策決定会合の影響は、
少しずつ相場に折り込まれてきている。
本日の為替相場が円高に動いた要因は、
米国で開催されたFOMCにあるようだ。
目次- 項目をクリックで該当箇所へ
見解と予想
FOMC-連邦公開市場委員会
FRB-米連邦準備委員会
まず先に主要なワードについて説明しよう。
簡単に説明すると、
FOMC=日銀政策決定会合
FRB=日銀
以上。
つまり米国でも日本と同様に日銀の様な中央銀行があり、
またその銀行は、定期的に会合を行い、
「自国の経済にとって今の金融政策はどうか」
と話し合っているわけである。
日本と同様にFRBは金利を上げ下げし、
世の中の景気が悪ければお金をガンガン投入し、
景気を刺激する役割を担っている。
ここでポイントとなるのは、
各国景気の動向は異なり、
よって金融政策も異なるという事だ。
景気の良い国はバブルになるのを防ぐため、
金利を上げバランスを取る。
一方景気が悪い国、まだ回復まで時間がかかりそうな国は、
金利を下げたり、今の低い金利を維持しようとする。
ここで見てほしいのは、米国と日本とで、
今の景気がどの水準で、金利をどちらの方向に
動かそうとしているかだ。
故に、この違いにより将来に向けた
金利の動きが把握できるとともに、
金利の違いにより為替がどちらに動いていくのか、
予想ができるのだ。
本日のまとめ
昨日のFOMCでは、米国の金利(現在1.25-1.50%)を据え置いた。
因みに日本はまだ0%。ただ、一昨日の日銀の会見において、
「金利の誘導目標を倍にする」という発言の方がインパクトが
あったため、円が買われ円高になった。
ただ、米国の経済は日本と比較しはるかに強い。
今後今以上に米国は金利を上げていくだろう。
一方日本はまだまだ経済は弱い。
よって、長期で見た場合、日米の実力の差及び
金利の差は大きく開いていく。
そのため円が売られドルが買われる、
円安ドル高に向かいやすい、
というのが教科書通りの回答になる。
今後は、日銀、FRBでどういった発言、
政策が出てくるか、より注目してみよう!