本日の為替
14日正午の為替相場は、1ドル=110.90円と昨日
と比較しドルが買われ、上げ幅を拡大している。
以前米国とトルコの問題は解決に至ってはいないが、
ここ数日株式市場が値下がりしていた反動で、
本日は日本株が上昇し、リスク資産が日本市場へ流入。
リスクを取る動きが出ると、連動してドルを買い円を
売る動が生じる。
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見解と予想
本日は日本株の上昇に連動する形で、ドル高円安の展開。
今のマーケットの注目は、米国とトルコの問題へ移行。
いつ、トルコ側が米国の牧師を解放するのか。
解放すれば、同問題は解決に繋がり、
世界景気を下押しする要因がなくなる事で、
リスク資産が再度世界を循環し、株高、円安に相場は
動いていくだろう。
ただ、そう簡単にはトルコも米国の言いなりにはならない。
トルコのエルドアン大統領は独裁政権として
知られており、ギリギリまで米国と対立する事は明白。
一方トランプ大統領も今年の中間選挙に向けて
国内の支持を得るべく、同様に一切の妥協はしないと推察できる。
つまり、どちからが疲弊するまで同問題は続く、
あくまで政治問題であるため、
ある時期に突然解決する可能性はあるが、
長く同問題が続き、他国にリスクが連鎖し世界景気が
冷え込む事は避けてほしい。
本日は、昨日トルコの中央銀行が通貨危機を回避すべく
緊急対策を発表した事で、マーケットには安心感が広がり
円安に為替が向かった。
ただ、危機的な状況が早期に解決するとは考えにくく、
短期的には同問題に一喜一憂する日が続くだろう。
本日のまとめ
為替相場をみる上で、短期、長期の見方がある。
第一回のコラムで書いた、①実力の差 ②金利差 。
まずはこの基本を押さえ為替を見る。
その上で、短期的には今マーケットが注目しているものは
何か?、を考える。
短期での取引を好む人は、まさに今このトルコ問題の動向で
利益が取れるだろう。
問題解決に向かう方向であれば円安に、
その逆であれば円高へに向かうと想定できる。
これはあくまでもドルと円の関係。
仮にトルコと円を考える場合は、
上記の①②を同様に見ていけば良い。
ただ、トルコリラは非常に大きく変動するため、
留意が必要だが。
リラショックはトルコだけの問題の様に感じるが、
各国の通貨にはそれぞれ異なる影響が生じることに
注目してみよう!