本日の為替動向
21日11時現在の為替相場は、一時1ドル=
109.97円付近まで円が買われる円高の展開に。
6月下旬以来、約2ヶ月ぶりの円高ドル安をつけた。
日米の金利差の縮小を想定し、
円が買われドルが売られた模様。
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予想と見解
本日の円高は、米国からの動きによるものだ。
報道によれば、トランプ大統領が利上げを進め
る
FRBの議長であるパルエル議長に不満を示した、
とのニュースによる。
前回記述したが、米国は景気回復し、
インフレも徐々に進行しており、
FRBは金利引き上げのスタンスを取っている。
そのため、日米の金利差が開きドルが
買われやすくなる、との見方だ。
では、なぜ利上げをするのか?
簡潔に述べると、バブルになるのを未然に
抑制するという事だ。
景気回復により物価が高まっていく。
その中で、低金利下を続けることで、
さらなる景気拡大に移行する。
景気が良いことに越したことはないが、
行き過ぎてしまうおコントロールできなくり、
過剰な経済状態を招いてしまう。まさにバブルだ。
それを未然に防ぐため、金利を上げて
コントロールしている。
基本的に中央銀行は独立した存在であり、
政府が金融政策を干渉する事はできない。
(ただトルコのエルドアン大統領は中央銀行に圧力をかけている。翻ってそれがトルコの信用を更に悪化させている)
トランプ大統領にとっては、景気を冷ますような政策にはノーだ、
とのスタンスを選挙に向けて示したかった様だ。
つまり、政府介入により利上げにマッタ→
利上げ観測後退→日米金利差縮小→円高
との連想が働いた相場だ。
本日のまとめ
そのパルエル議長の公演が24日
ジャクソンホール会議である。
同事案に関して言及はしないと思うが、
今後の利上げスタンスに関する何らかの発言が
あるか否か注目である。
何より、日米協議の進展、FRBの利上げ継続が
明らかになると、ドル高に為替が動くことにな
るだろう。