@Weekly 為替広見
この記事は2018年9月24日から28日までの
為替の動向について振り返り、まとめたものだ。
今後の注目トピックスについても記述しているので、
是非、参考にして欲しい。
目次- 項目をクリックで該当箇所へ
1週間の動向
①9月24日(月)
先週の為替相場は112円70銭と円安の流れが継続。
貿易摩擦は未だ継続中だが、NYダウは最高値を更新。
リスク選好の相場の中で、ドルも買われる展開が継続。
この日特段材料はない。
②9月25日(火)
米中の貿易戦争が更に悪化。
米国は中国に対し、第3弾の関税制裁を発表。
約2000億ドル規模となり、これまでの第1、第2弾と
合わせると中国からの輸入の約半分に相当。
それに対抗する形で、中国も600億ドルの報復関税で対抗。
解決どころか、より米中問題は深刻化へ。
ただ、第3弾の関税率は年内10%、2019年1月から25%と公表。
マーケットは即日25%を想定していたことから、
内容を好感。リスク選好の流れが続き、若干ドル高円安へ。
③9月26日(水)
この日は日経平均が一時24000円をつける。
目立ったニュースはないが、米国の金利上昇に伴い、
日米金利差拡大による円安ドル高が要因で上昇。
世界的に貿易摩擦リスクは継続しているが、
そのリスクを無視するかの様にリスク選好の動きが加速。
リスク選好=ドル高円安。
④9月27日(木)
米国の中央銀行であるFRBが3ヶ月ぶりに利上げを決定した。
短期金利を0.25%上げて、年2.00%〜2.25%。
米国における経済の堅調さと物価の上昇が背景だ。
日米金利差拡大により、先行き更なるドル高円安が想定される。
今年の12月の決定会合でも利上げを見込まれており、
金利差で見た場合の為替はドル高円安がセオリーだ。
⑤9月28日(金)
日経平均が27年ぶりに24129円をつける
場面もあり、株式に資金が流れた。
為替も113円40銭と、久しぶりに113円台に突入。
世界的な金余りを背景に、株、ドルが大きく買われた。
今後の動向
少し異常な相場だ。米中問題はより深刻化し、欧州でも
イタリアの財政リスクが新たに台頭。
新興国においては、米国の利上げにより資金が流出。
財政リスク、物価上昇に伴う景気後退リスクと
世界的にはネガティブな要因が渦巻いている。
トルコの問題も終わっていない。
その中でも、米国の株は高値を更新し続け、
リスク選好のムードは止まらない。
今後どこかのタイミングでその流れが
逆回転すると私は考えている。
そのタイミングはいつなのか、何がトリガーとなるのか。
1つは米国の中間選挙だろう。
新興国通貨=売りポジション、
ドル=買いポジションは選挙まで続け、
その後逆回転を想定し、ポジション変更して見たらどうだろうか。
引き続き相場をウォッチしていこうと思う!