本日の為替動向
20日14時の為替相場は、1ドル=110.60円と先週金曜日と
比べ若干の円高水準で推移。
17日の米国時間、米国が追加でトルコに制裁を課すとの
警戒感から110.32円まで円が買われる局面もあった。
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予想と見解
本日の為替は横ばいが続いており、あまり大きく動かない展開。
マーケットでは、トルコ問題は引き続き混乱要因にはなり
得るものの、世界的な金融システムへ大きな
悪影響は軽微だと市場は見ている。
足元においめ、直近の注目されるイベントは
米国と中国の通商協議になる。
同協議は、今週の22日から23日に行われる予定である。
いきなり大きな進展があるとは考えにくいが、
協議の継続や先行きに関してポジティブな動きが出てくれば、
マーケットにおける不安心理が大きく後退する。
その様な環境になれば、ドル高に為替は動いていくと思料する。
本日のまとめ
引き続き、米中における貿易摩擦、トルコ問題が
マーケットの注目点になることは間違いない。
市場はあまりトルコ問題を深刻視していないが、
果たしてどうだろう。
先週トルコの格付けが引き下げられた。
現在大きくリラが下落する局面において、
政府及び中央銀行の対応が不十分である事が理由だ。
この格下げでトルコの信用力は一段と下がる事は明白だ。
トルコの問題において、同問題が他国、つまりアルゼンチン、
ブラジルなどへ波及しないか、またトルコのエクスポージャー
を多く保有している欧州及びロシアに影響は出ないか、
その辺りが鍵になるだろう。