為替広見

為替ついて個人の見解を述べるブログ


本日の為替!動向&予想とは!?8月15日

本日の為替

15日の為替相場は方向感のない動き。

15時現在で1ドル=111.43円と前日比円安で

推移はしているものの、力強い動きにはなっていない。

 

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見解と予想

 

以前として、トルコの問題で相場は一喜一憂している。

トルコ政府は15日、自動車やコメなどに追加で関税をかけると発表。

自動車には120%、コメには50%の関税をかける模様。

国力において、米国とトルコでは大きく実力が違うが、

トルコ側は一歩も引く気配はない。

同問題は、他の新興国へ通貨安という形で影響がてできている。

アルゼンチンは、一時アルゼンチンペソが大きく

売られたため、通貨安を未然に防ぐべく

政策金利を40%から45%に引き上げた。

金利を上げることで、通貨の流出を防ぐ狙いだが、

トルコの問題が長く続く様であれば、

逆に金利を上げた事で、自国の住宅ローン金利等も

高止まりし国内景気を冷やすことになりかねない。

一方で本日は米国で7月の小売売上高が発表される。

これは、月初に発表された雇用統計と同等に

米国の景気を判断する上で重要な指標だ。

小売売上高とは、米国における個人の消費動向を

判断する指標。米国の実力であるGDPのうち、

消費が3分の2を占めている。つまり、この指標が良ければ、

足元の米国経済は強く、ドルが買われやすくなる。

非常に注目な統計である。

 

本日のまとめ

 

まだまだトルコ問題は落ち着きそうにない。

リラショックが、アルゼンチンの様に無用な

金利引き上げを誘発し、世界景気を後退させることは

避けてほしい。

ここで、米国の本日発表の小売売上高が良ければ

どうなるのか。

仮に、予想に反して強い数字だった場合米国の実力が

強くドルが買われるとともに、米国の中央銀行である

FRBも金利をより上げるとの思惑がマーケットで

連想されると考えられる。

そのシナリオだと、よりドルが買われやすくなり

ドル高円安に向かうだろう。

ただ、ここで気をつけないといけない事は、トルコ問題だ。

ドルが大きく買われる事で、新興国の通貨安が生じる。

リラショックとともに米国のドル高で、一層の

通貨安が生じてしまう可能性がある。

新興国通貨安を投資家はリスクだと捉えているのであれば、

世界的な株価は下落、安全資産である円が買われる可能性

も考えておこう。

何より、本日仮に米国の小売売上高の統計が良かった場合、

マーケットはどう動くか。

その動きにより、投資家は今何に注目しているのかが

理解できる。

マーケットの関心ごとを理解する事は投資する上で

重要なファクターである。