本日の為替動向
30日13時のドル円の為替相場は、1ドル=
111.13 先週末に比べ円安ドル高で推移している。
先週金曜に米国で4〜6月期のGDP速報値が公表された。
前期比4.1%(前期は2.2%)と高い伸びになった。ただ市場の予想を下回ったため、数値は高い伸びではあったもののドルが売られる相場となった。
目次- 項目をクリックで該当箇所へ
見解と予想
GDPとは、Gross Domestic Productの略。
日本では国内総生産として呼ばれている。
簡単に説明すると、一定期間内に国内で産み出された
付加価値の総額のことである。
つまり、今回米国で発表された数値は、4〜6月
の期間中に米国でどれだけ付加価値が創出され
たかを表すものになる。ただ、その数値だけで
は実際どのくらいのインパクトがあるか判断し
づらいため、基本的には前期の伸び(1〜3月)の
数値と、昨年の同期間の数値と比べて良かった
か、悪かったかを判断する。
初回に書いた、為替相場を決めるポイントの日
米の実力差をこの数値なら比較し、米国が強い
のであればドルを買う投資行動が生まれるのである。
基本的な実力差で比較すると、日本、米国とで
は、経済の規模及び成長性は大きく異なる。
無論、米国と方がはるかに成長性は高い。
本日のまとめ
これまでは金利差の観点から相場を見てきが、
本日は日米の実力差、GDPの統計により判断で
きる見方を述べた。その中で重要になるのが、
今現在の数値が、"過去と比較してどうなの
か"、という点がポイントになることを覚えてお
いてほしい。
今後は様々な統計の発表を取り上げ、その見方
について論じていければと思う。