本日の為替動向
31日の15時30分の為替相場は、1ドル=111.23円の水準。
何より本日は日銀の政策決定会合に注目が集まる。
先ほど会合の内容、声明が発表され、それを受
けて為替相場では、ドルが売られ、円が買われる展開になった。
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見解と予想
本日は兎にも角にも、日銀の会合に注目。
先ほど内容が公表され、日銀が長期金利の変動
を容認、つまりある一定の水準までは、長期金
利が上昇しても、金利を下げるような動きはし
ません、という事になる。
これまでは、長期金利(10年もの国債)を0.1%を
上限として、仮にその水準を超える場合は、
日銀が金利を下げるよう市場に働きかけてきた。
ただ、今回の発表の中で、『長期金利の変動の
幅を、±0.1%の倍程度を想定』とあった。
明確に、何%、とは明言していないが、今の水
準より高くなることを受け入れる、という事になる。
これは、今後の為替相場を見る上では重要なポ
イントとなる。
今後は、これまでよりも日本の金利は高まると
想定される。米国の金利が仮に変わらないので
あれば、日本の金利だけ上昇するわけで、日本
と米国の金利の差が縮小する。
金利差が縮まる事で、日本の円が買われやすく
なり、円高に為替相場が動く可能性が出てきた
というとになる。
本日のまとめ
日銀により、長期金利の誘導目標に変化があった。つまり、
これまでの前提が変わり、為替相場の変動要因になる。
次のポイントは、日銀は何%まで、長期金利の
上昇を容認するのかがマーケットの関心事になるだろう。
予想よりも金利の上昇を受け入れるのであれば、
円高に向かう圧力が高まってくるはずだ。