為替広見

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本日の為替!動向&予想とは!?8月13日

本日の為替動向


13日正午現在の為替相場は、

1ドル=110.15円と先週の米国時間の為替と

比較し、ドル安円高と、円が買われる展開。

一時、6月につけた110.14円まで円が買われる局面もあった。

一方、ユーロはドルとは異なり、

ユーロが売られる展開。

先週、世界的に新たな大きなリスク要因が浮上。

"リラショック" だ!

 

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見解の予想


先週顕在化したリラショック。

トルコは、通貨リラを採用している。

そのリラがドルに対して暴落した。

背景にあるのが、米国とトルコとの関係悪化。

いわば、政治問題だ。

米国はトルコに対して、アルミニウム、

鉄鋼の関税を表明。

一方、トルコの方も徹底抗戦の構え。

元々は、トルコが米国の牧師をスパイ及び

クーデター未遂で、1年以上トルコ国内で

拘束、米国が開放要求しているにも関わらず、

それにトルコ側が応じていないことで、

米国がトルコに制裁を強化した事が発端。

また、トルコはロシアとのパイプが太い点も、

米国が圧力をかけた要因とも言われている。

兎にも角にも、今回の問題が長引く限り、

世界の金融市場は新たなリスク要因と捉え、

為替、株の動きは同問題に一喜一憂する

事になるだろう。

 

本日のまとめ


実際、上記の問題が生じているにも関わらず、

ドル円はあまり動いていない。

投資家が休暇に入っていることも

要因として考えられるが、今後連鎖するリスク

は内在されている。

日本円にはまだ波及していないが、

トルコと同様の新興国、例えば、ブラジル、

南アフリカの通貨はかなり売られている。

また、トルコのと関係が深いヨーロッパ諸国の

通貨、株はリラショックに反応し売られている。

今後の金融マーケットをみる上で、

この問題がどう連鎖していくのかを考えてほしい。

まず、新興国は通貨が大幅に売られ

(例えば、日本円が1ドル=110円から、

200円まで売られたと仮定した場合、

海外から輸入する物の価格はこれまで1ドル分

を110円で買えていたが、

為替が円安になった事で、同じ1ドル分を買う

ためには200円出さないと買えなくなる。

つまり、80円分余分な支出が生じる)ると、

物の価格が上がる。

価格が上がり過ぎてしまうと、

消費国の景気は鈍化してしまう。

物を買ってくれる国の景気が悪くなると、

物を作る国は物が売れなくなり、景気が悪化する。

つまり、これまでは持続的に世界景気は

安定し推移していたが、その前提が崩れ、

為替の動きもそれに応じて変動していく。

どこまでこの問題が世界的に影響があるかは、

まだ何とも言えないが、

ただネガテイブな要因である事には間違いない。

今後上記の最悪シナリオになった場合、

景気後退するとドル円はどう動くのか?

その視点で同問題をみていくべきである。